心理カウンセリング事例失敗インナーマザー

【質問】

心理カウンセリングで長男の不登校に悩むお母さんクライアントさんの事例です。

中学までは成績優秀、スポーツ万能で自慢の息子さんだったそうですが、高校に入った途端、学校が合わないと引きこもるようになってしまったようです。

学校にも行かず、家でゲームばかりしているそうで、注意するとキレて暴れるとのこと。

父方の兄夫婦からも学校に行くように説得したが、怒って家中のガラスを割ってしまったそうです。

父親にも暴力を振るうようになり、どうしらいいかと相談に来たそうです。

カウンセリングの中で、家族で決め事をする時は兄夫婦に聞く、相談事は兄夫婦にするなど、兄夫婦との過剰な関わりに違和感を感じました。

それら経緯により、少し兄夫婦と距離を取り、家族だけの時間をとってみてはどうか提案しましたが、その後、連絡もなくカウンセリングに来なくなりました。

【回答】

【結論】

恨みのインナーマザー

【解説】

心理カウンセリングにおいて、不登校の問題は家庭や母親との歴史や関係性が垣間見えることがあります。

この事例は、表面的には息子の不登校が問題に見えて、実は家族全体の複雑な力関係や母親自身の内面的な葛藤が大きく影響している可能性を示唆しています。

私もインナーマザー的アプローチを知る前は、人間関係の違和感に心理的な答えを探して失敗した経験があります。

インナーマザーの影響を受けているクライアントさんの中には、恨みの感情処理がうまく出来ない方が少なくありません。

違和感のある親族関係には、外からは分からない支配関係がある場合がほとんどです。

特に、そこにお金が関わっている場合、かなり強い恨み辛みの感情が蓄積されている可能性もあります。

インナーマザーの影響を受けていない方なら「ムカつくけど、金もらってるからいっか」と軽く流せることでも、インナーマザー体質の方にとっては、成人になっても、その割り切りがうまくいかず、恨みの感情が立場の弱い子供に向かいがちで、子供の問題となって表面化する場合が多いですね。

このような背景を持つクライアントさんにとって、インナーマザーの歴史や関係性を考慮しない改善提案は、無意識のうちに強い抵抗を引き起こす可能性があります。

インナーマザーアプローチでは、クライアントさんの言動の背後にある無意識の感情や動機を理解することに重点を置きます。

この心理カウンセリングの失敗事例から学べることは、表面的な問題解決策を提案する前に、クライアントさんの内面的な葛藤や家族関係の複雑さを理解することの重要性です。

クライアントさんの根本的な変化を促すためには、インナーマザーに基づく感情処理のスキルアップや家族システムの再構築を支援することが必要です。

インナーマザースクールで学ぶアプローチは、このような複雑な事例に対して、より深い洞察と効果的な対処方法を提供します。

インナーマザー的アプローチでクライアントさんの内面的な気づきを促すとともに、家族全体の相互作用パターンを見直すことで、より本質的な変化と成長を実現できる可能性が開かれます。

まずは「その関係性の違和感はどこから来るのだろう？」という方向に意識を向けてみることから始めましょう。

よかったら、クライアントさんの事例でも実感できる「インナーマザー入門」でお話しましょう。

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■□ お客様の声　□■

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・インナーマザーの概念を知り、カウンセリングの事例の見方が変わりました（30代・心理士）
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