心理カウンセリング事例失敗

心理カウンセリング事例失敗インナーマザー

【質問】

心理カウンセリングの事例です。

これは失敗だったのでしょうか？

既婚でお子様が2人いる女性クライアントから「母親との関係」について相談がありました。

母親とはずっと仲が良かったそうです。

父親が入院した時、最初は兄夫婦に内緒にしていて、クライアント夫婦がいろいろと手伝ったそうです。

しかし、入院が長引き、子供の学校の行事などで母親に付き添えないことがあり、「お兄さんにも協力してもらったら？」とお願いしたそうです。

それから、母親の態度が冷たく急変し、会うたびに兄嫁の悪口ばかりで、女性クライアントさんにお礼を言うこともなくなったそうです。

あまりの態度の変わり様と、まるで女性クライアントさんが行かれなかったことで不利益をこうむったと言わんばかりの物言いに腹が立って夜も眠れないと言っていました。

心理カウンセリングの中で、母娘の距離が近すぎる傾向が見られたので、そのことを伝え、少し距離を置くことをアドバイスしました。

納得された様子で継続コースを予約されていきましたが、次の心理カウンセリングに来る事はなく電話に出ることもありませんでした。

【回答】

【結論】

罪悪感を植えつけて、意のままにしようとする母親もいる

【解説】

心理カウンセリングにおいて、母娘関係の問題は氷山のような存在です。

表面に現れている問題の下には、より深く、複雑な感情の絡み合いが潜んでいます。

この事例は、一見単純な距離感の問題に見えて、実は罪悪感という強力な感情が絡む難しいケースだったと言えるでしょう。

インナーマザーを知る前の私も、母娘問題の本質が見えておらず、表面的なアドバイスをして失敗した経験があります。

インナーマザーの影響を受けているクライアントさんの中には、母親から罪悪感を巧妙に植えつけられ、無意識のうちに操作されている方が少なくありません。

この事例では、クライアントが兄嫁の協力を提案したことをきっかけに、母親の態度が急変しています。

これは、母親が罪悪感を利用して娘をコントロールしようとする典型的なパターンかもしれません。

心理カウンセリングで「距離を置く」というアドバイスは、一般的には有効な戦略です。

しかし、インナーマザーの影響下にあるクライアントにとっては、このアドバイスが逆効果になる可能性があります。

距離を置くことで、かえって罪悪感が増長され、状況が悪化したと感じてしまうのです。

インナーマザーアプローチでは、この罪悪感のメカニズムに焦点を当てます。

クライアントが感じている罪悪感の本質を理解し、それが実際の母親からのものなのか、内なるインナーマザーからのものなのかを区別できるようになることが重要です。

この事例の失敗から学べることは、表面的な問題解決策を提案する前に、クライアントの内面にある感情の動きをより深く理解する必要があるということです。

インナーマザースクールで学ぶアプローチは、このような複雑な事例に対して、より効果的な介入方法を提供します。

心理カウンセリングの失敗を恐れるのではなく、このような事例をクライアントの内面をより深く理解する機会として捉えましょう。

インナーマザー入門を通じて、罪悪感のカラクリを理解し、クライアントが自然と健全な距離感を見出せるようサポートする方法を学ぶことができます。

これにより、より効果的で持続的な変化を促すカウンセリングが可能になるでしょう。

よかったら、クライアントさんの事例でも実感できる「インナーマザー入門」でお話しましょう。

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