心理カウンセリング事例失敗インナーマザー

【質問】

心理カウンセリングで、父親が苦手なクライアントさんの事例です。

幼少期から父親が嫌いだったという妊娠中のクライアントさんです。

姉をとても可愛がり、自分は差別されて育ったと話していました。

しかし、クライアントさんが結婚してから、クライアントさんの夫が大手企業に務めていることが気に入ったようで、親族や周囲の人に彼のことを自慢していたようでした。

父親は短気でキレやすく酒癖も悪い人なので、なるべく旦那さんと関わらせたくなかったようですが、母親が父親と旦那さんを関わらせようとしてくるのがストレスだと言っていました。

これから母になるのに波風を立てずにつきあっていくには、どうしたらいいのか分からないと不安でカウンセリングに訪れたそうです。

初回のカウンセリングでは、聞き取りを中心に行い継続カウンセリングになりました。

2回目では、感情の整理と家族の関係性を話しました。

母親とは仲がいいとのことだったので、「お父様の件をお母様と話してみては？」と提案してみました。

すると「それは何度もやっています」と怒ったような表情になり、その後のカウンセリング予約をせず帰ってしまいました。

なにがいけなかったのでしょうか？

【回答】

【結論】

父を操作するインナーマザー

【解説】

心理カウンセリングにおいて、親子関係の問題は表面的に見える状況以上に深い意味を持つことがあります。

この事例は、一見父親との関係が中心的な問題に見えますが、実際には家族全体の力学が複雑に絡み合っている可能性を示唆しています。

私自身もインナーマザーメソッドを見つける前は、父親嫌いなクライアントさんへの心理的なアプローチで失敗した経験があります。

インナーマザーの影響を受けている方の中には、『父親が問題』だと思い込んでいる方も少なくありません。

特に、母親と仲良しだと自覚しているクライアントさんの中には、意外にも母親が父親をあおって、娘を攻撃させているケースが見られることがあります。

母親はあたかも夫と娘の仲を取り持っているよう振舞い、実は二人を仲違いさせている張本人だったりするのです。

このような状況では、表面的な父娘関係の改善策を提案しても、根本的な問題解決には至らない可能性があります。

インナーマザーアプローチでは、クライアントさんの言動の背後にある家族全体の相互作用に注目します。

この事例では、母親の役割や影響力を慎重に考慮する必要があります。

この心理カウンセリングの失敗事例から学べることは、表面的な問題解決策を提案する前に、家族関係の複雑さを理解することの重要性です。

インナーマザースクールで学ぶアプローチは、このような複雑な事例に対して、より包括的な視点と効果的な対処方法を提供します。

クライアントさんの自己認識を深めつつ、家族全体の関係性を再構築することで、より持続的な変化と成長を実現できる可能性が開かれます。

まずは「仲良し母娘」を主張されるクライアントさんの背景にフォーカスしてみてください。

よかったら、クライアントさんの事例でも実感できる「インナーマザー入門」でお話しましょう。

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■□ お客様の声　□■

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