心理カウンセリング事例失敗インナーマザー

【質問】

心理カウンセリングのクライアントさんについてです。

生後５ヶ月の娘さんがいる方でした。

赤ちゃんのいる生活で、毎日忙しくも義親族とのお付き合いを大切に頑張っていたそうです。

年末年始も義実家にご挨拶に行き、新年も朝から義実家にて食事の手伝いなどをしていたのですが、義母と義兄がクライアントさんのことを「まったく育ちが悪いから…」と影で悪口を言っていたのを偶然聞いてしまったようでした。

義母と義兄はクライアントさんがその内容を聞いていたことに気づいていないようですが、それ以降クライアントさんはそのことが忘れられず、落ち込んで、なにもできなくなってしまったとのことでした。

家事も育児も手につかず、どうしたらいいか分からないとご相談にきました。

カウンセリングでは、過去を癒すワークや自己尊重感を高めるワークを行いました。

旦那さんにも協力してもらって、義親族との関係を見直すようにアドバイスしました。

旦那様はとても理解のある方で、しばらく実家には旦那様だけで行くことになったようです。

クライアントさんの心にも少し余裕が出てきて、家事や子育ても少しずつ自分のペースでできるようになったと言っていました。

しかし、その後から義姉さんがクライアントさんを心配して突然家にきたり、赤ちゃんを預かってあげるなどと過剰に関わってくるようになったそうで「気を使ってくれるのは嬉しいのですが、逆に疲れてしまって…」と困惑していると話していたのを最後に、カウンセリングに来なくなってしまいました。

【回答】

【結論】

恩を売って黙らせるインナーマザー

【解説】

心理カウンセリングにおいて、親族間のトラブルは、些細な問題に見えても、当事者にとっては心の奥深くに影響を及ぼすことがあります。

この事例では、義母や義兄の何気ない悪口がクライアントさんの心に深い傷を残し、その後の親族関係にも大きな影響を与えているようです。

私もインナーマザーカウンセリングを学ぶ前は、親族間の関係性を見過ごしていて、アドバイスで失敗した経験があります。

インナーマザーの影響を受けているクライアントさんの中には、知らぬ間に罪悪感を利用されやすい方も少なくありません。

最初は優しく親切に近寄ってきて恩を売り、その後、都合よく利用しようとする人がいますが、インナーマザー体質の方は「私のためにやってくれているのに」と断ることに罪悪感を感じてしまいます。

通常であれば、「なんか裏がありそう」「恩着せがましくて嫌だな」と感じて距離を置くことができるかもしれません。

しかし、インナーマザー体質の方はその罪悪感から境界線を設けることが難しくなり、結果として相手に振り回されてしまうことがあります。

このような状況では、心理カウンセリングで提案した解決策が一時的には効果を発揮しても、その後また別の形で新たなストレスが生じる可能性があります。

特に、義姉さんの過剰な介入がクライアントさんにとって新たな負担となり、それがカウンセリング中断の一因になった可能性も考えられます。

インナーマザーアプローチでは、クライアントさんが抱える「罪悪感」の可能性に焦点を当て、その感情がどのように親族関係に影響しているかを丁寧に整理していきます。

この事例では、インナーマザー的アプローチに基づいて、クライアントさん自身が自分の感情などを優先し、健全な境界線を設ける力を身につけることが重要です。

心理カウンセリングで効果的な支援を提供するためには、クライアントさん自身が「罪悪感」を手放し、自分自身の気持ちや限界を尊重する方法を学ぶ必要があります。

インナーマザースクールで学ぶアプローチは、このような複雑な親族関係に対処するための実践的なスキルを提供します。

これにより、クライアントさんは自分自身と向き合いながら、新たな人間関係の築き方を模索できるようになるでしょう。

まずは、「罪悪感のインナーマザー」にフォーカスし、その感情との向き合い方から始めてみてください。

よかったら、クライアントさんの事例でも実感できる「インナーマザー入門」でお話しましょう。

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■ 　日本インナーマザー協会ご案内

■□ お客様の声　□■

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