心理カウンセリング事例失敗インナーマザー｜日本インナーマザー協会心理カウンセリング事例失敗インナーマザー

心理カウンセリング事例失敗インナーマザー

【質問】

心理カウンセリングのクライアントさんです。

夫婦喧嘩が酷いとの事で、離婚を考えているとのこと。

子どもは思春期で、クライアントさんに対して怒鳴る、物を投げる、話の途中で気に入らないと部屋に閉じこもり、その都度向き合ってきたそうです。

旦那様にもそのことについては相談していました。休日になると疲れ切って体が動かないことに見かねた旦那様が家事等の手伝いをしてくれたそうですが、些細なことで大ゲンカに発展。

余計なことを言わなければよかった、子供の前で夫に怒鳴るなんて最低な母親だと自分をせめているそうです。

自分さえ冷静に対処できればと、毎回反省しているけれど同じことを繰り返してしまうので、数年前から離婚を考え、賃貸物件を探すと夫や子供にも伝えたけれど、子どもは学校も環境も変えたくないと断固拒否しているそうです。

初回カウンセリングでは、問題の聞き取りを行い、頑張りすぎてしまう傾向が見られたので、自分の頑張りを認め自己尊重感を高めるために一日の終わりに「自分をほめる日記」を書いてみては？と提案してみました。

2回目のカウンセリングでは「少し穏やかに生活できるようになりました」と喜んでいました。

しかし、3回目のカウンセリングは体調不良で延期され、その後の予約は無断キャンセルとなりました。

なぜでしょうか？

【回答】

【結論】

「ほめる」と危険なインナーマザーもいます

【解説】

心理カウンセリングにおいて、「自分をほめる」というアプローチは、多くの場合効果的ですが、時として予期せぬ反応を引き起こすことがあります。

この事例は、一見単純な自己肯定感の向上の問題に見えて、実はより深層の心理メカニズムが働いている複雑なケースだったと言えるでしょう。

私自身、インナーマザーを理解する前は、「自分をほめる日記」で顔面麻痺になりました。

インナーマザーの影響を強く受けているクライアントの中には、過去に「ほめる」という行為が操作の道具として使われた経験を持つ方がいます。

このような方にとって、「ほめる」という行為は、むしろ不快感や恐怖、さらには強いストレス反応を引き起こす引き金となる可能性があります。

この事例では、クライアントが初期には「穏やかに生活できるようになった」と報告していましたが、その後の急な中断は、このような深層心理の反応が現れた可能性を示唆しています。

表面的には効果があるように見えても、内面では逆効果となっていた可能性があるのです。

インナーマザーアプローチでは、まず「ほめる」という行為がクライアントにとってどのような意味を持つのかを慎重に見ていきます。

それは過去のトラウマや、親子関係の複雑な力学と関連している可能性があります。

このアプローチでは、肯定的な感情を注入する前に、まず否定的な感情や経験を安全に表出させることから始めます。

これは、汚れた水をきれいな水を注ぐ前に、まず先に汚れた水をキレイにしてから‥ということです。

この過程を経ることで、クライアントは自己肯定のメッセージをより自然に受け入れられるようになります。

心理カウンセリングの失敗事例を恐れるのではなく、このような経験をクライアントの内面をより深く理解する機会として捉えましょう。

インナーマザー体験を通じて、クライアントの内なる反応のメカニズムを理解し、より効果的なアプローチを学ぶことができます。

この事例から学べることは、表面的な問題解決策を提案する前に、クライアントの内面にある感情の動きをより深く理解する必要があるということです。

インナーマザースクールで学ぶアプローチは、このような複雑な事例に対して、より効果的で持続可能な対処方法を提供します。

これにより、クライアントの真の自己肯定感の向上と、より健全な家族関係の構築に向けて、効果的なサポートが可能になるでしょう。

よかったら、クライアント様の事例でも実感できる「インナーマザー入門」でお話しましょう。

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カウンセリング 事例失敗 インナーマザー

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