心理カウンセリング事例失敗インナーマザー

【質問】

心理カウンセリングについて。ママ友トラブルのご相談がありました。

保育園で仲が良かったママ友さんが小学校に上がったあたりから揉め事を起こして「モンスターペアレント化」して悩んでいるとのことでした。

自分のお子さんが発端でケンカになっているにも関わらず、子供の言うことを信じて「うちの子がいじめられている」「○○って言われて傷ついた」などと騒ぎ学校へ連絡したり、保護者会で議題にしたりと被害者意識が強くて困っているそうです。

自分や子供も巻き込まれて迷惑なので、距離をおきたいけれど、今度は自分達が標的にされるのでは、と心配しているそうです。

最近では寝つきも悪く、日中も憂鬱だといっていました。

聞き取りの中で、自分の意見がなく、他人に振り回されやすい傾向があったので、2回目のカウンセリングでは自己肯定感を高めるワークや他人との境界線を引く練習などをしました。

また、とにかく愚痴を聞くのがしんどいと言っていたので、「NO」を伝えるトレーニングなどもしました。
しかし、5回目のカウンセリング前に連絡があり、「学校から呼び出された。例のママ友子とうちの子がケンカになり後ろから突き飛ばしてしまった。幸い大きな怪我にはならなかったけれど、クラスで大問題になった」そうです。

しばらくカウンセリングをお休みしたいと言われ、5回目をキャンセルされ、その後、連絡はありません。

【回答】

【結論】

モンスターはインナーマザー体質の人を利用する

【解説】

心理カウンセリングにおいて、ママ友トラブルは人間関係だけの問題に見えて、実は複雑な心理メカニズムが働いている難しい課題です。

この事例は、表面的なコミュニケーションスキルの向上だけでは解決できない、より深い問題を示唆しています。

私自身もインナーマザーメソッドを知る前は、ママ友トラブルに対して、直接的なアプローチで失敗した経験があります。

インナーマザーの影響を強く受けている人は、往々にして「いい人のフリをして他人を利用する人」を無意識のうちに引き寄せてしまう傾向があります。

これは、インナーマザー体質特有の「真面目で素直」「争いごとが苦手」「断れない」「他人に振り回されやすい」といった性格特性が、他者に利用されやすい状況を作り出してしまうからです。

特に注意が必要なのは、誰の目にも明らかな「モンスター」ではなく、最初は「いい人」を装う「隠れモンスター」の存在です。

このタイプは、関係が深まった後で本性を現すため、気づいた時には既に深く関わってしまっており、簡単には離れられなくなっていることが多いです。

この心理カウンセリングの失敗事例から学べることは、表面的な対処法だけでなく、クライアントの内面にある感情の動きや、周囲の人々の真の動機を理解することの重要性です。

インナーマザーアプローチでは、クライアントの言動の背後にある無意識の行動パターンを探ると同時に、問題を引き起こしている相手の本当の目的を見極めることに重点を置きます。

まずは、この「隠れモンスター」が何を目的に迷惑行為をしているのかを見極めることから始めましょう。

目的が明確になれば、その後の行動を予測し、適切な対策を立てることが可能になります。

この事例は、ママ友トラブルの背後にある複雑な心理メカニズムを理解することの重要性を示しています。

インナーマザースクールで学ぶアプローチは、このような複雑な事例に対して、より効果的で持続可能な対処方法を提供します。

これにより、カウンセラーの理解と成長を促し、より健全な人間関係の構築に向けて効果的なサポートが可能になるでしょう。

よかったら、クライアント様の事例でも実感できる「インナーマザー入門」でお話しましょう。

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■ 　日本インナーマザー協会ご案内

■□ お客様の声　□■

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・インナーマザーの概念を知り、カウンセリングの事例の見方が変わりました（30代・心理士）
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