心理カウンセリング事例失敗インナーマザー

【質問】

心理カウンセリングでの相談です。

中３息子さんの態度が反抗的で困っているというクライアントでした。

今までいい子だったのに、最近になって突然「くそばばあ」「うぜえ」「うるせぇ」と怒鳴り散らるのでどうしたらいいかと困っているそうです。

初回カウンセリングでは聞き取りのみとし、継続カウンセリングへ申込みをされました。

2回目では、クライアントに神経質で自己中心的な傾向がみられたため、言葉には細心の注意を払い「今、息子さんは反抗期と受験が重なって大変な時期のようですので、少し様子を見てみては？」と提案してみましたが「様子をみてたらこうなったんです！」と激高されました。

それで「では、お母様はどのようにされたいのですか？」と聞くと「それがわかんないから、金払って来てるんでしょ？！」と怒鳴られて、そのまま帰られました。

カウンセリング料金は未回収となり、その後、音信不通です。

なにがいけなかったのでしょうか？

【回答】

【結論】

責任が凶器となるインナーマザー

【解説】

心理カウンセリングにおいて、子どもの反抗期の問題は単純な原因から怒っている者ではない場合がほとんどです。

表面的には単純な親子の対立に見えても、その奥には親自身の深い傷や不安が潜んでいることがあります。

この事例は、そうした複雑な心理が絡み合った難しいケースだったと言えるでしょう。

私自身もインナーマザー的アプローチを知る前は、お子さんの反抗期に直接的な対処の方法しか思いつかず、失敗した経験があります。

インナーマザーの影響を強く受けているクライアントの中には、幼少期から「あなたのせい」と責任を押し付けられて育ってきた方が少なくありません。

このような背景を持つ人にとって、「責任」という概念自体が大きな不安や恐怖を引き起こす引き金となる可能性があります。

「様子を見る」というアドバイスが激しい反発を招いたのは、クライアントにとってそれが「全ての責任を自分で背負う」ことを意味していたからかもしれません。

また、カウンセリングに来た目的が、実は「責任を他者に転嫁したい」という無意識の欲求だった可能性も考えられます。

この心理カウンセリングの失敗事例から学べることは、クライアントの内面にある感情の動きをより深く理解する必要があるということです。

表面的なアドバイスや励ましだけでなく、クライアントの過去の経験やインナーマザーの問題が、どのように現在の問題に影響しているかを慎重に探る必要があります。

インナーマザーアプローチでは、クライアントの言葉の裏にある隠れた感情や潜在的恐れ等についても理解することに重点を置きます。

「様子を見る」というアドバイスの代わりに、クライアントの感情を受け止め、その不安や恐怖を認識していることを伝えるような対応が効果的かもしれません。

まずは、クライアントの責任への恐れに意識を向けることから始めましょう。

この新しい視点が、クライアントの自己理解を深め、より健全な親子関係の構築につながる可能性があります。

インナーマザー入門を通じて、このアプローチの効果を実感することで、カウンセラーとしての新たな可能性が開かれることでしょう。

よかったら、クライアント様の事例でも実感できる「インナーマザー入門」でお話しましょう。

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■□ お客様の声　□■

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